リファラースパムがやってきた!迷惑なサイト訪問者たち。
こんにちは。今日はこのブログのアクセス解析をしていたのですが、リファラーに気になるドメインを発見。
見に行ってみたらそれはリファラースパムでした。というお話。
アクセス解析ってなに?
サイトを運営していると、いったい何人が自分のサイトを見てくれているのか、どのページを一番読んでもらえているのか、自分のサイトをどこで見つけて閲覧してくれているのか、そういったことは当然気になりますよね。
単純に興味としても気にはなるんですが、そういう情報を調べることによって、例えばお客さんが一番興味を持って見てくれているこのコーナーに行きやすいように、コーナーの入口をもっと目立つところに持っていこう、とか、このページがよく読まれているのなら、広告を置くならここに置いたら儲かるな、とか、観光案内を書いているウチのサイトに来るお客さんはどうもエジプトに興味がある人が多いから、エジプトの話を重点的に書こう、とか、いろいろサイトを改善するヒントにもなるわけです。
こういったサイトに来るユーザーさんの動向の統計が見られる仕組み・解析作業を「アクセス解析」と言います。
アクセス解析ソフト・サービスにはいろいろあって、いずれも機能の違い、長所短所があるのですが、一番多く使われているのはGoogle Analyticsのようです。
今ざっくりシェアを調べましたが、「ビー・オー・スタジオ」さんのサイトに東証一部上場企業webサイト統計調査:アクセス解析・SEO対策全体統計調査という統計資料を発見しました。4年前の数字ですがGoogle Analyticsが4分の3もあります。今はさらに増えてるんじゃないかという気がします。
このブログでもアクセス解析はGoogle Analyticsを使っています。導入方法とかはもっと制作実務作業の話が進んでからいずれ書きますね。
ちなみにサイト訪問者の動向が分かる、とは言ってもあくまで統計情報として、ですので、「どこの誰が」というのは分かりません。「どこかの誰かが」程度です。
エロサイト見たからと言ってそれが誰かにバレて、奥さんにバラされたくなかったら金払え、と脅迫されるようなことはございませんので、安心して画像蒐集でも励んでください。
ちなみにハッキングされたり、個人情報をこちらから提供してしまったりしたらもちろんどこの誰かが相手に伝わります。
あとは閲覧履歴とかから奥様にばれるパターンもありますね。あくまで「アクセス解析でばれることはない」だけですよ。
リファラーをチェックする。
さて、Google Analyticsで今日は(というか日課ですが)リファラーをチェックしました。
リファラーというのは、簡単に言うと、自分のサイトに来たユーザーが、ここを見る前にどこのサイトを見ていたのか、ということです。
これにより、自分のサイトに対してどこのサイトからリンクが張られているのか(サイトへの動線)、とか、自分のところのお客さんは他にどんなサイトに興味があるのか(ユーザの意向)、などが分かります。
この解析データの使いどころとして、例えば中古車販売のサイトを運営していて、自分のところに来るお客さんが、他の車の情報サイトでも、特にプリウスのページからやってくる人が多いのであれば、プリウスの取り扱いを増やせば売り上げが上がる可能性がありますね。
ちなみに自分のサイトだとfacebookからが多いです。
まだトータルの訪問者数自体が大した人数に育っていません。自分でfacebookにブログの更新を通知しているので、概ねそれを見て来てくれた方でしょう。恐らく大半は知り合い。
ただ、先週からfacebookからの訪問より、google、yahoo!を足した数の方が上回るようになってきたので、検索結果にもこのブログの記事が少しずつ取り上げられるようになってきている、ということです。検索結果からの訪問数を増やすのが実はこのブログの裏の目標でもありますので今のところ想定通りの流れだと分かります。
arigaria.ga.topblogstories.comからのアクセス。
さて、facebook.comや、google.co.jp、hatena.ne.jpなど、有名どころのリファラーと並んで、「arigaria.ga.topblogstories.com」というのが結果一覧に並んでいました。なんだこのサイトは。topblogstoriesってくらいだから、優秀なブログの記事を集めて配信してくれるようなサイトかな?自分のブログがtop blogだなんていやー照れるなぁ、などとニヤニヤしながらarigaria.ga.topblogstories.comを見てみたらびっくり。
超エロ。いきなりトップ画面で上も下も隠れていません。
皆さん見ないでくださいね。
見てもいいけど自己責任でお願いしますね。とりあえず電車の中でiPhoneで見てる方はやめておいてくださいね。
いったいなんやねんこのサイトは。
エロサイトなのはまあいいとして、なんでこのサイトからウチへの訪問者がいるのか?
なんかリンクでも貼られているのか?だったらなぜ?
真剣に画面を調査します。
はたから見るとものすごく真剣ですがエロ目的ではありません。調査です。
トップ画像のおねーちゃんは巨乳なアメリカンっぽい人ですがそこはどうでもいいのです。調査です。
入れ乳ではなさそうです。
「musashino」エリアでエロいおねーちゃんが待ってるよ。じゃあいつ登録するのか?今でしょ!的なことが書かれているので、USA版の出会いサイトですかね。
こんなタイプのおねーちゃんに武蔵野で出会えるとはとても思えませんが。いても絶対プロ。
そうそう、本題に戻りますと、調べてもどこにもリンクはありません。
じゃあなんでここから訪問者があるの?
その答え、実はこれ「リファラースパム」というものなんです。
リファラースパムってどういうもの?なにが目的?
なんでしょう?リファラースパムなるものは?
「スパム」についてはご存知ですね。迷惑メールとか、迷惑コメントとか、一方的に送りつけられる迷惑なものです。
リファラースパムは、実際にはリンクなどないのに、誰かがそのサイトからこっちのサイトに来ましたよー、というリファラーのデータだけを送りつけてくるスパムです。実際には誰も来ていないのに、一人そこから訪問者が来た!というデータだけ届くので、アクセス解析の画面でもしっかり表示されてしまいます。
どういうものかは分かったところで、これでは目的がさっぱりですね。
このブログの場合、アクセス解析の画面を見られるのは私だけなので、私が気付かなければ宣伝にもならないですね。
まあ私はまんまと興味を引いて見てしまったので成果が出ているのですが、それにしてもここまで手の込んだことして引っかかったのは一人です。効率が悪すぎる。
リファラースパム自体は昔からあるタイプのスパムですが、やはりメインの目的は宣伝のようです。
私のブログはそういう仕組みが入っていませんが、中にはリファラー情報を基に、そこへのリンクをページ上に表示するようなプログラムを持っているサイトもあります(訪問別ランキング、とかですね)。そこに自分のサイトへのリンクを張らせるには、リファラー情報を送りつけるだけでいいので簡単ですね。
まんまと張ることに成功したリンクからは実際の訪問者が来るかもしれません(宣伝効果)。
検索結果で自分のサイトを上位表示させるのに有利と言われる「被リンク」を集めることもできます(SEO対策)。
(※ちなみに現在ではこういう無理な被リンク集めは有利どころか逆効果です)
このブログにはその仕組みが入っていなかったので意味がなかったのですが、スパムをやってる側からしてみたらどこのサイトにリンクを張る仕組みが入っているか調べるほうが手間なので、無作為に世界中のサイトに片っ端からリファラースパムを送っているのでしょう。
恐らくそれ専用のプログラムを開発してやっています。
それ以外にも、調べてみたら、訪問者をハッキングしてサイトのアカウントを乗っ取ることもあるようです。
もしこれが目的ならこのブログが乗っ取られて、エロサイトに宣伝に使われたりするのですきっと。
ドメイン・サブドメインについて
まんまと私が引っかかってしまった一番の原因は、このリファラースパムのドメインであります。
arigaria.ga.topblogstories.com
一番最初に「arigaria」。
なんとこのサイトのドメインと同じ文字が冒頭にありますね。
ドメインの話はここでさわりだけしましたが、早い者勝ちで取得できる、世界で一つだけのもののはずです。
arigariaって、私の持ち物じゃないの?
ドメインは途中「.」(ドット)で区切られていますが、私が持っているのは「arigaria.com」の部分です。
同じように、このスパム野郎の持ち物は「topblogstories.com」だけです。
それ以前の部分、「サブドメイン」と言いますが、「arigaria.ga」のあたりはドメインの持ち主がいくらでも好きに使えます。
ですのでスパム野郎としては「arigaria.com」は使えませんが、「arigaria.ga.topblogstories.com」だろうが「apple.topblogstories.com」だろうが、「japan.topblogstories.com」だろうが、好きに使えます。
恐らくリファラースパムを送りつける前の段階で、「arigaria.ga.topblogstories.com」というのをわざわざ用意してるんですね。
スパムを送りつける先のと同じ名前を用意するということは、これを見た人に、「何か関連のあるサイトだと誤認させる」効果を狙っています。
そうなるとSEO目的というのは消えますね。
被リンクを集めたいだけなら、価値を上げたい目的のサイトへリンクさせないと意味がないです(何度も書きますが実際やったところで逆効果です)。今作ったばかりで、他に使いどころもない「arigaria.ga.topblogstories.com」ではなく「topblogstories.com」あてにリンクすべきでしょう。
宣伝目的だとすると効果ありそうです。
arigaria.comを読んでいる人が、「arigaria.ga.topblogstories.com」なんてのを見つけたら、やはり関連する話が載っているのではないかと期待しそうですね。
そしてもう一つの可能性、ハッキング。
これも可能性高いです。
arigaria.comを運営している人は、ただ見ている一般ユーザー以上に「arigaria」という文字列は気になって仕方がないです。
解析結果に自分のサイトと同じ文字が出ていたらついつい見てしまうのは私だけではないような気が。。。
サイトの運営者を狙って自サイトに誘引して、そこでたった一人相手に出会いサイトの宣伝をしても仕方がないですから、これはもうサイト乗っ取り目的というのが一番疑われます。
そんなわけで念のためブログの管理画面のパスワード変更しました。
もし明日このブログに巨乳のおねーちゃんが裸で出ていたらそういうことだと思ってください。
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Comment
手が込んでますねぇ。悪質だ・・(汗)。うちもアクセス乞食(リファラスパム)に悩まされ続けています(滝汗)。
しかも毎度毎度のこと(どうやらミラーサイト作っているらしい)なのでドメイン名で「こいつはアクセス乞食だ!」と気づいてしまう自分って・・。